釜山チャガルチ市場の鮮魚センターにて。
当地では、ここで買った鮮魚、魚介類を2階で調理して出してくれるというのが売りである。
さて。
幸楽の親父ふうが、切り盛りしている店に、わが輩は住んでいる。
住んでいるというか、店のかざりとして雇われている。
いつものように、親父とイルボンの客が、あわびのことで話している。
「これ、男ズキンズキン、精力つくねー」
「オルマイヨー、いくらなのよ」
「こせん じぇんぶーこせん」
「ごせんって、5千ウォン、5千円?」
「こせん円ですー」
・・・・・・・たけー! エクスペンシブー
・・・・・・・そんな金あったら、ほんもののアワビ食うわー
わが輩は、お客のつぶやきが、だいたいわかる。
「ズキンズキンかあー、ズキンドキンぐらいに、ならなきゃあー」
客は、キョンキョンの歌風に、早口で、しかも右手こぶしジェスチャーをつけて。
「ズッキンドッキン!」
などと、年がいもなく、ヤッテイル。
.....................................
シカシ。
吾輩は、こんな亭主と客のやり取りに飽きている。
ナノデ。
亭主が遊び道具に、たこを出してくれた。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
今回は、わが輩が主人公なので、いつもの「おいら」が登場していない、やうだ。
「おいら」とは、いかのあしとかいうハンドルネームという、さうだ。
吾輩は、いかのあしよりもタコの足が好きである。
.
.
((前回の、韓のくに紀行はこちら))
(もひとつこちら)
...................................................................