朱鷺子が。
「渋いって、どんな味っ?」
しぶいっていう、味、体験なくて素朴に質問してきて・・・・
あのな、柿のさー・・・・・そういえば食ってない。
そういえば、食べ物で渋いものって何?・・・・そんなにないなあ。
生の栗、ぐみ、しぶ柿。
そういえば、そんなにないんだ。
生の、木の実を食べた時の、唯一の食感なんだ。
娘の、ごくごく簡単な一瞬を見逃すところだった。
のっぺの、ぎんなんを二人で割っていて、失敗したのをおいらが食べて、
「しぶっー、でもあまっ!」って発言したことから始まった会話だ。
秋の休日にぴったりの、ごちそうだった。