朝6時。
温泉旅館の浴衣を着て散歩にでる。
老舗商店街のばあちゃんが、付近を説明してくれた。
しかし、いたるところに廃墟。
解体工事を待っている温泉旅館の数、ざっと3割。
栄光の温泉歓楽街も、ここまでくると、さびしい風景となる。
朝、共同浴場前でラジオ体操。
特攻隊のような服装の男性が、各所から集まって来る。
聞けば、解体作業、除染作業で、福島に長期逗留している人たちだということ。
東日本大震災、耐震構造ではない、温泉旅館の解体。
日本の社会構造が変革、豪華温泉観光旅行の衰退。
超高齢化社会、人もモノも、ストックマネジメントが課題となっている。
話は、最初に戻る。
朝、この街をうろついて、げた履いて浴衣きてたの、おいらだけ。
曾良と芭蕉もここに逗留、 蚤虱、蚊の襲来で大変だったそうだ。
坂井順子さんの温泉の哀しみを、しみじみ感じた。
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