国営廃水わきの田んぼにて、トラクター後方を写す。
毎年あぜ塗りしてるから、よその田んぼよりもあぜが太い。
あぜが太いと、デブチンでもよろけずに歩ける半面、稲を植える面積が減る。除草剤をまく面積が増える。いいのか悪いのか、わからんけど、機械があるから使っている。
父親は、機械好きだった。
乗用車の新車にはまったく興味がなかったが、工作機械とか電動工具には目がなかった。
このあぜ塗り機を買うときもそうだった。きれいずきな性格にうってつけ。カタログ手に入れてから彼の思案が始まった。共同での所有者探し、金策も必要だった。おれは購入に反対だった。
「あぜがきれいになっても収入は増えない」が理由。そして、前年に400万円のトラクターを買ったばかり。
「年寄りの道楽農業!」になってしまうともいった。すでに、農業会計の実権を渡してしまっていたため、強行に買うとなると、自分の貯蓄しかない。
父親、聞かない性格ゆえに、最後には、母親のへそくり20万円が投入された。
いま、そんなあぜ塗り機を引き継いで、農業やっている。
いまのところ、機械というものに苦労していない。
・・・・・お蔭様。
おまけ
歓送迎会のあとに立ち寄った「出雲そば」
三段積みの器に、手打ちの10割そばが入っている。飲んだあとにしては、恐ろしくごつごつしていて本物でうまい。
この日、「ホテルイタリア軒」で一次会、二次会は「山小屋」。二回目にして、行者にんにく薄っすら醤油漬けにありつく。山菜のてんぷら、しめさば、ふきみそ。いずれも素朴ながら、おいしかった。