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毒書の秋

 
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  朝晩、めっきり寒くなってきたなー

  紅葉の11月が終わると、暗黒の冬至がまっているな。

  「旅、計画立案せよ、ラジャ」

  「日本脱出計画開始」

  だれも一緒に行ってくれなくても、だれも話し相手になってくれなくても、本があれば。

  ワンカップとサバ缶があれば。

  サバの缶詰は、まだ早いとしても、読みたいと思う本を、まず仕入れなければ。


 ということで。
 ブッオフに行って、特殊警察とテロ外国犯罪ものの長編を買い、おやや。

 「子母沢寛の新撰組始末記ではないか」

 「来年の大河は、幕末明治、まずは、やっとうを振り回すやつらから、ひさびさに読んでみるか」

 たしか。

 新選組の生き残り、永倉新八の証言集、新選組顛末記なる、いい加減な本を多少は参考にし、かつ元新聞記者らしく、証言記録を集めて書かれた本であり、司馬遼太郎は、新選組血風録を書いた折に、大いに参考にしたという。
 「100円で売られていれば、おいらが救ってやるしかあるまいてー」

 で、お買い上げ。

 勝海舟の戯言集と、奈良本辰也の歴史図鑑をセットにすれば、維新前後の時代背景は問題ないであろう。

 聞けば来年は、新島襄、奥さんが会津とか。

 同志社大の場所は、もと薩摩藩邸で、海舟が口利きとか。

 それでもって。

 毎回、大河の海舟は脇役で、いまいち表現しきっていない。

 山岡の鉄太郎も、さっぱりつまらない。

 禅に達した人というのは、みな乾燥しているのかもしれない。

 そう考えると、新撰組というのは、えらく娑婆っぽくてよい。


 かつて。
 25年も前のこと、京都の壬生まで行ってみて、おっかけ歴女のように、沖田総司の刀の仕入れ先はどこどこだなどと、うんちくを垂れていたことがあって。
 
 「すらすらすいすいすいと、よんでみょつかー」

 と、パイロット万年筆ふうに、思う次第。

 
 毒書の秋、独書の秋である。 


 
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 煙りたなびく越後は、もうすぐ、確実にどっぷり、夜がくる。

 (写真は10日も前のものです)


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by kbmn37gnkds | 2012-10-16 20:52 | どうでもいいこと
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