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田舎者の足跡

 
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  足跡。

  そくせきと読めば、おおぎょうに聞こえるが、あしあとと読めば、変哲もない日常生活になる。


  先日の農業基盤整備シンポジュウム。
 
 
 「数十年の歳月をもって農業基盤を整備し、経営規模拡大を図り、集落営農を完成させました。」

 パネラー。

 「今後の課題は?」

 司会。

 「後継者育成です」

 サラリーマンになった2代目たちは、農業をせずに育った。
 自己所有農地を集落農業数名ににお任せした結果、農家の暮らしがなくなったのであるから。
 武士の集団だった平家が、権力を得て朝廷に入り、まゆげを剃ったようなもんだから。

 「それに対して、どんな工夫をしていますか」

 「田植えの時期に、順番制で1時間出てきてもらっている」

 うーん。考えさせられる。

 小学校授業の、体験農園ではないか。
 集落ぐるみの営農ではないのではないか。

 諸外国に負けない競争力のある農業、低コスト化高能率化。

 そのためには、小さな農家の労働力はいらない。

 一里も二理もある。

 司会が、マイクを持って会場にやってきた。

 農業をやめた人に、無理して一瞬の労働力を求めなくていいのではないか。

 ・・・・それは言えない。

 ユズリハのように、また伊勢神宮20年サイクルの、お社造営のように、はたまた月番交代で江戸を管理する南町北町奉行のようにすることですね、必要なのは。

 ・・・・・という、朝日っぽい論調の投げかけ言葉を用意しておいた。

 待ち人来らずで、ホッ。

 おいら案。

 やめた農家は平家になる。組織は定期的に生き返らせる。

 2013年、20年前の設立チーム40歳10人が、いま60歳、この時点で40歳の新人5人を後継者として入れる。
 2023年、設立チーム60歳が10年後の70歳、5人採用。10人、退社予備役業務に。
 
 問題は、5人の後継者を追加雇用した15人での適正経営規模と、10年間の5人分給与をこの組織がどうかせぐか。

 1. 5人チームで、木造定型サイズ低価格車庫物置を年に5棟建築、カーポート用敷地整備、土蔵や古い物置の解体を受注する。ついでに、敷地内の樹木伐採庭整備。
 タイトル、農家リフォーム事業。
 農家がいらなくなったのだから、農家風の住宅もいらないし農村集落っぽくなくてよいから。
 
 2. 5人チームで学習塾の経営。
  外国人農業研修生を使って園芸部門を拡大し農作業に従事、その人たちを講師にして英語教育。その後、研修生実家帰省時にあわせた子女たちのホームスティプログラムを開発、農家はそれに随行して、農業研修費として経費あつかい、休暇制度にもなる。
 不登校のいやしとして、農業もあり。これには、5人の継者たちの前職が大事。

 タイトル、農村留学事業、通称「NO-BA」。


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 1時間も考えたが、さっぱりだなあ。

 隣の部屋で、期末テストにむかって勉強中の娘がいる。

 彼女もよろっとあきてきた、と思うので、さそってちょっと出かけてくる。

 
 こちら、勝手な大人である。


 2月9日、土曜日。

 あしあと、つけてくるさ。

 マーキングってやつね。

 
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 おまけ。

 
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 今週の、自宅から200メートル付近の風景。

 ホーッ ホーッ・・・・・・・・って音たてて。

 
 バックホーが、懸命に働いている。


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by kbmn37gnkds | 2013-02-09 12:10 | どうでもいいこと
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