父は、早くから農業を極めていたらしい。
41歳の時の賞状だ。
やしゃまごのじいちゃんは、農村恐慌の負債整理に乗り出して、賞状をもらった。
温厚な人だったそうだ。
明治時代のご当主は、国会議員から書状をもらっていた。
それにひきかえ・・・・
おいらはというと、芽も出ず、目も開かず、鳴かず飛ばず。
もちろん、勲章賞状もなく。
「けつがんかあー」
「願いが叶う、結ばれるには四国参りかあー」
「けちがんと読むのじゃ」
はい。
「けちな願い、種をまいたら、どうか、目、でてください」
ご先祖様へ。
今上当主より。
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