木場でいちばん怖い場所



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 昭和40年ごろまでは、どこの村にもあった火葬場。

 焼き場という仕事がなくなってから、はや40年、ごみの不法投棄があり、今ではカラスの憩いの場になっている。

 子どものころに死人が焼かれる話を聞いた。
 怖くて怖くて、でも聞きたくて、聞いた後は、想像力が現実を越えた世界に入っていて、また怖い。
 焼き始めると棺桶のふたを死人がけり破る・・・・・

 ・・・・あばれて起き上がってくるから、棒で向きを直してやる・・・・

  たきものがなくなっても生焼けなのはへたくその仕事・・・・

しも風にのって焼き場からにおいが部落に流れてくると、「どごどごのもん、やかれったか・・・西の国いってしもたー」
 村の人は、野良仕事をやめて手を合わせたという。

 生と死が日常にあった時代。
 生まれた子どもは5歳までに半分ぐらいに減り、大人は50歳が寿命。還暦・古希とは、みごとな漢字、いい得て妙である。

 昔は、そうれば組があって組毎の順番で火葬場の仕事が回ってきた。百姓仕事は休み、縁ある人みんなが野辺送りに出た。
 生活は苦しかったと思うが、いい時代だったと思う。


 火葬場は、村からお寺に寄付されている。
 世話方の会議で、決算書に管理費の支出があって、ふと思った。
 この時代、貧しくてお寺の勧金が払えなかった人はいたけれども、お寺の文句ヤマほどいって金払わんかった人はいなかったと思う。

 来週は、お金集めに家々を回る。 ため息がでる。

 




番外編

いつもの浜に岩のりを求めて。波残りでつるつる状態、下段の分は採られなかったが、雪が多い年は豊漁だ。

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 欲出して、下段に下りたところで、足払い一本がきまり転倒する。その間に波をかぶる。
 
 人間、欲だらけ・・・・ズボンこけだらけ・・・・したっぽー・・・
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by kbmn37gnkds | 2006-01-22 11:34 | 木場のこと
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