9月25日,月曜日,夕方5時。
ゆったり苑の露天風呂から,
大和の艦橋に似た、いかつい電柱越しに,
力のない弱い西日と, 低くて重い,尺八もどきの涼風にふかれて,
半年間の農作業を、すべて全うした自分を想い,まどろむ。
ダイナミックな秋から,愛でる秋に切り替わる瞬間である。
この五連休,ささやかな"いっとき"に自分のライフワークをかみしめる。
「人に譲れたら,どんなに楽なことか」。でも,これがないと,
「生活のリズムにぽっかり穴があく」
山ほどの趣味と引き換えられるなら,しかし比べ物にならない責務がついている。
農家というライフワークには,苦しみと,試練と,喜びがある。
今回,連休の最後を飾るため,バイクで遠出を考えていた。
しかし明日は,隣のじいちゃんの葬式である。最後まで,ライフワークである。
さて,この五連休
薫炭づくりに,けぶのにおい。連休初日,田んぼをぶって,小屋掃除,ほこりだらけ。ちくちく。
連休2日目。死んだ同級生の仏壇参り,誘った面々に,「死なないように,記念写真をとってやっから」と。また,同級会しようとの呼びかけに,「おれは,言いだしっぺじゃないからねー,今度はお前ら,骨おれさー」って。約2名の香典建て替えあり。
勉
三日目。今日だけは,子どもといるぞと朝仕事。米の袋詰め。その後,内野の新川にはぜつり。朱鷺子は10匹の釣果。
9月26日, 葬儀にて。うらのじじ,82歳。肺がん。2年間の闘病。酒好きで,一時帰宅のたびに,子ども兄弟を呼んで,酒飲んでいた。葬儀場は近代的ホールにて。本人は家から出してもらいたいと遺言していたそうだが・・・。
はとが飛ぶ・すずめの挿絵つき棺おけ・超ロングリムジン・和洋のフルコース。人生の末期は,結婚式に似てきた現代。
ごぜんのじいちゃん。故人との約束で,次はおれの番だとのこと。遺影の前で写真とってくれと頼まれる。
たいこもちさんのブログを意識して撮影しました。ほんものは,
こちらをクリツク
10羽ぐらいはいましたが,連写できず出だしのみ撮影。勘弁して。