おいズワイ。
ゆっくりと足を動かして,すきを突いて脱出したいようだが,でんぐり返されていてどうにもならず,だれかの胃袋に入るまで,いましばらく我慢していてくれな。
やあ,ふぐのしん。
ぶくぶくの中に入れられて,何とか生きているようだが、料亭にいらっしゃるだんな様が,日本海のとらふぐをご賞味されるまで,どうか口をとがらせないでがんばっていてください。
なんたってあなたは,地元佐渡沖から運ばれてきて,今朝のせりに時価5万円の高給取り、抵当入ってますから。・・・・・
おや、奥に座っているのは,なんと大丸食堂のおやじさんじゃーないですか。
ここで仕入れていらっしゃるんですね。
若い店員に、何を頼んだんですか。
「あなたのお店はうまい。けれどもあんたの従業員。酒の燗つけすぎて,みりんにしておきながら,冷もう一本もってきて,半分ずつたして飲めばちょうどいいっていうの,ありですか」
これは,年の瀬、12月28日の実話ですよ。
陸軍歩兵部隊、新発田16連隊出身の大先輩ながら、失礼しました。
近所にある権六さんの、先代の戦友だとか。
まいか。
(おまけ)
ひるぶらついでに,まめてん菓子屋の老夫婦
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このばあちゃんの妹が,この前死んで,がっくりして商売の元気,気力がなくなってきたとのこと。
15日間の看病で,疲れて頭もぼけてきたようだ。というばあちゃん。
ちなみにばあちゃんのご主人94歳だって。
「ぼけたんなら、あわてねで,ゆっくりなおせばいいこてさー」
「おほほ,ありがとう」
「のー,ぼっこれがし屋のばあちゃん」・・・これは心の中で。